悩める人電気代は下げられたけど、毎月のスマホ代が高すぎる…
電気代やガス代の削減に成功した方も、まだ手をつけていない最大の固定費が残っているかもしれません。それが、毎月の通信費です。
格安SIMへの乗り換えは、太陽光や蓄電池の導入よりもずっと簡単です。たった一度の手続きで、年間5万円以上の節約効果が実現します。
この記事では、電気代の削減に成功したあなただけでなく、「とにかく固定費を下げたい!」すべての方へ、格安SIM(MVNO)に乗り換えて通信費を劇的に下げる方法を解説します。
1. なぜスマホ代が「高い固定費」になってしまうのか


多くの人が毎月のスマホ代が高いと感じている原因は、大手キャリアが提供する「無制限プラン」や「各種オプション」にあります。
- 無制限プランへの過剰投資
毎月のデータ使用量が5GB~10GB程度であるにもかかわらず、高額な無制限プランを契約しているケースが非常に多いです。ほとんど使わないデータ容量に対して、余分な料金を払い続けています。 - 「セット割」の罠
自宅の光回線や家族割とセットで安くなっているように見えても、割引前の基本料金が高いため、トータルで見ると割高になっていることがよくあります。 - ブランド料を払っている
大手キャリアの店舗サービスやブランド力に対し、知らないうちに高い料金を払っている状態です。通信品質は格安SIMと大きく変わらなくなっている今、このブランド料こそが削減対象です。
2. 大容量プランの罠!その通信量、本当に必要ですか?



キャリアは、売上を確保するために、データ量を増やして『お得感』を演出しています。でも、自宅にWi-Fiがあるなら、その大容量は無駄かもしれません。
この章では、大手キャリアが打ち出す「大容量プラン」の裏側と、それが本当にあなたに必要なのかどうかを検証します。
キャリアが大容量化を推し進める理由


- 契約単価の維持
格安SIMの台頭により、キャリアは顧客を失っています。大容量化は、単価を下げずに「お得感」を出し、契約料金をなるべく高く維持するための戦略です。 - 「とりあえず安心」の心理
多くのユーザーは「データが足りなくなるのは嫌だ」という心理から、多少高くても大容量プランを選んでしまいます。しかし、あなたは契約した大容量のギガを、本当に毎月使い切れているでしょうか?
これは「ポイントの有効期限」とよく似ています。ポイントを貯めるために特定のカードを頑張って使っても、結局は使わないと意味がありません。そして有効期限が来てポイントを失効させた経験はありませんか?
ギガもそれと同じです。ギガを持ち越せたとしても期限があり、それを失効させているなら、あなたは「安心」を買うためだけに無駄な対価を払い続けていることになります。
もちろん、あなたの生活にストレスなくその容量が必要であれば問題ありません。しかし、その容量を余らせて、ギガを失効させていないか、今一度胸に手を当てて考えてみましょう。
Wi-Fi環境がコストを二重にしている


- 自宅のWi-Fi(光回線)
ほとんどの人は自宅に光回線(Wi-Fi)を導入しており、既にその費用を支払っています。 - 通信料が発生しない自宅
スマホは自宅にいる間、ほとんどWi-Fiに接続しているため、自宅では通信量が発生しません。 - 二重のコスト
自宅で光回線費用を払いながら、外で使うために高額な大容量プランを契約することは、コストの二重払いになっている可能性が高いのです。
2. 格安SIMとは?年間5万円浮く節約の仕組み


まず格安SIMを簡単に説明しておきましょう。これは大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)の通信設備を借りてサービスを提供している事業者のことです。MVNO(Mobile Virtual Network Operator:仮想移動体通信事業者)とも呼ばれ、格安SIMが大幅に安い理由は、主に以下の3点です。
| 節約の仕組み | 解説 | 削減効果 |
|---|---|---|
| 必要な分だけ契約できる | ほとんどのプランが少量(3GBや5GB)から選べるため、無駄な容量を契約する必要がありません。 | データ容量の無駄をカット |
| 運営コストが低い | 大手キャリアのような大規模な店舗やテレビCMを抑えているため、その分を料金に還元しています。 | ブランド料や維持費をカット |
| 人件費を抑えられる | 乗り換えや手続きは基本的にオンラインで行うため、人件費が削減されています。 | サポート体制をシンプル化 |
たとえば、私自身も、2018年ごろはデータ通信を最低容量で抑えても月々7,000円ほどかかっていました。しかし、格安SIMに乗り換えた今、スマホの通信費用は月々2,000円ほどに収まっています。
この乗り換えだけで、毎月5,000円、年間で60,000円もの固定費削減が実現しています。電気代の削減と同様、一度見直せばその効果がずっと続くのが、通信費削減の大きな魅力です。
3. 格安SIMへの賢い乗り換え方:失敗しないための3ステップ



『安くなるのはわかるけど、速度が遅くなったらどうしよう?』『手続きが複雑そう…』。初めての乗り換えには不安がつきものです。ご安心ください、失敗するリスクは最小限にできます。
「安くなるのはわかるけど、通信が不安定になりそう…」と不安に感じる必要はありません。以下のステップで乗り換えれば、失敗するリスクを最小限に抑えられます。
ステップ1:現在のデータ使用量を確認する


まずは、現在の大手キャリアのアプリやマイページで、直近3ヶ月の平均データ使用量を確認しましょう。ほとんどの方が、契約している容量よりも少ないことがわかるはずです。この確認が、無駄のない最適なプランを選ぶための土台となります。
ステップ2:ライフスタイルに合った事業者を選ぶ


格安SIMの最大のメリットは、あなたのライフスタイルやスマホの使用方法に合わせて、オプションや事業者の強みを活かしたプランを選べることです。事業者によって得意分野や料金体系は大きく異なります。
- データ使用量が少ない人(〜5GB)
最低容量の料金が安い会社を選ぶのが鉄則です。無駄な容量に一切お金を払わないようにしましょう。 - 通信速度を重視する人
平日の昼休みなど、利用者が急増する混雑しやすい時間帯でも比較的安定している会社を選ぶことが重要です。口コミや比較サイトで速度実績を確認しましょう。 - 通話が多い人
1回5分や10分かけ放題といった通話オプションが安い、または充実している会社を選びましょう。通話定額サービスがないと、格安SIMでも通話料でかえって高くなることがあります。
ステップ3:乗り換えに必要な準備を進める


乗り換え手続き自体は非常に簡単です。以下の3点を準備すれば、最短1日で完了します。
- SIMロック解除
現在使用しているスマホを格安SIMでも使うために必要です(2021年10月以降に発売された機種は基本的に不要)。 - MNP予約番号の取得
今の電話番号をそのまま引き継ぐために必要です。 - 本人確認書類とクレジットカード
契約に必須です。
まとめ:通信費の削減は、我慢ではなく「賢さ」で実現する
電気代の節約と同様に、通信費の削減も「我慢」ではなく「知識」と「選択」で実現できます。
大手キャリアが提供する大容量プランは、高騰する通信費を維持するための戦略です。自宅にWi-Fiがあるなら、その大容量はほとんど使われずに無駄な出費となっています。ギガを余らせて失効させるのは、ポイントを貯めても使わずに期限切れにするのと同じことです。
格安SIMへの乗り換えは、太陽光や蓄電池の導入よりもずっと簡単で、手軽に年間数万円の節約効果が得られます。
- まずは、現在のデータ使用量(直近3ヶ月の平均)を確認し、本当に必要な容量を知りましょう。
- その上で、あなたのライフスタイルに最適な容量とオプションを提供している格安SIMを選び、通信費の二重払い状態を解消してください。
たった一度の乗り換え手続きで、年間5万円という大きな固定費削減効果が一生涯続きます。まずは現在のデータ使用量を確認し、一歩踏み出してみましょう。

コメント