【現役相談員が教える】太陽光発電「訪問・電話営業」の罠と悪質業者の見分け方

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悩める人

突然の訪問販売、なんだか怪しいな…。でも、お得な話なら聞いておかないと損かな…

エネラボ所長

その違和感は正解です。お客様を騙す手口には、共通するパターンがあります

太陽光発電の導入を検討し始めた矢先、突然の訪問販売や、ショッピングセンターでの声かけ、電話営業などで、「今だけ特別価格です!」「補助金がもうすぐ終わりますよ!」といった、決断を急かすような営業トークに戸惑った経験はありませんか?

残念ながら、太陽光発電業界には、お客様の知識不足や不安につけ込むような、巧妙な営業トークや悪質な業者が存在します。これらの手法は、お客様が冷静に考える時間を与えないため、特に注意が必要です。

この記事では、現役の相談員として数多くのケースを見てきた私が、「避けるべき残念な営業トーク」と、「悪質な業者を見抜くための具体的なチェックリスト」を本音で語ります。

これを読めば、あなたは不安な気持ちを抱えたまま契約することなく、自信をもって信頼できる業者を選び抜くことができるはずです。

目次

訪販から太陽光を購入するデメリット3選

訪問販売や電話営業を通じて太陽光発電を契約することには、多くのデメリットが潜んでいます。ここでは、特に注意すべき3つのポイントを解説します。

金額が高い

訪問販売や電話営業を行う業者は、人件費や営業経費に多くのコストをかけています。一件一件インターホンを押し、多くの人に断られる営業手法は非常に大変です。そのため、営業マンのインセンティブも高く設定されており、その分が商品価格に上乗せされ、市場価格よりも高額になるケースが少なくありません。

お客様からよく聞く話

訪問販売の営業マンは、工事を「自社で行います」と説明することが多いです。しかし、とあるお客様は、工事に来た人から名刺をもらったら、全く別の会社名だったというケースもありました。こうした業者は、工事を下請けに丸投げしていることがほとんどです。

さらに、そうした業者の営業コストは商品価格に上乗せされています。

エネラボ所長

営業マンのインセンティブが高いということは、それだけ、あなたが支払う金額も高くなっている、ということです

メーカーが指定される

訪問販売を行う業者は、取り扱っているメーカーの数に関わらず、提案するプランが少ないことがほとんどです。そのため、「あなたには、これが一番いいですよ」と、その根拠や、他の選択肢についての説明がないまま、ひとつのプランだけを提案されるケースが多く見られます。

これは、即断即決を促す訪問販売の営業手法に理由があります。複数のメーカーを比較検討する提案は、その分だけ時間と工数がかかり、即決を促す手法とは相容れないからです。

しかし、一生に一度の大きな買い物である太陽光発電は、お客様自身が納得して選びたいものです。

エネラボ所長

お客様は『買わされた』と感じるよりも、自分で考え、納得した上で購入したい。そのお気持ちは当然のものです。

もし、あなたの希望や家の条件に合わないメーカーの製品を勧められた場合は、冷静に立ち止まり、他の選択肢も検討することが大切です。

断りにくい(しぶしぶ契約)

「2時間居座られて、しぶしぶ契約してしまった…」これは、相談員としてよく耳にする話です。訪問販売では、お客様が納得して購入するのではなく、その場の雰囲気やプレッシャーに負けて契約してしまうケースが後を絶ちません。一度契約書にサインをしてしまうと、解約するには手間や費用がかかるため、不本意な契約を避けるためにも、安易に契約しないことが大切です。

訪販も高いと自負してる

訪問販売の価格が高いのは、営業マンの口車だけではありません。むしろ「僕たちは高いです」と、先回りして言うことすらあります。そこには明確な理由と、彼らなりの「プライド」が隠されています。なぜ、彼らの価格は高くなりがちなのか、その裏側にあるビジネスモデルと心理を解説します。

非効率な営業手法が生む高い人件費

訪問販売は、一件一件インターホンを押し、多くの断りを前提としています。この営業スタイルは非常に非効率です。

エネラボ所長

一件の契約のために、何十件、何百件と回る手間を考えると、その費用は最終的に商品価格に上乗せせざるを得ません。営業マンの頑張りが、そのまま価格に反映されているのです。

つまり、営業マンの歩合給(インセンティブ)も高くなければ割に合わないため、それが価格を押し上げる大きな要因となります。

「安さ」よりも「安心」を売る独自価値

訪問販売を行う業者は、そもそも「他社よりも安くする」という土俵で勝負していません。彼らは価格の正当性を主張するために、ある共通の言葉を使います。

エネラボ所長

地域も会社も違うのに、皆が口を揃えて同じことを言うのは、彼らが共通の営業手法を使っている何よりの証拠です。安さを売りにするのではなく、あえて『高さを強み』にしているのです。

彼らは、自社のサービスが他社とは一線を画していると信じており、その高さを「適正価格」と捉えているケースも少なくありません。

契約後のサポート体制と外注コスト

価格の中には、営業経費だけでなく、契約後のサポートや工事費用も含まれています。多くの訪問販売業者は、工事を下請け業者に依頼するケースがほとんどです。

その場合、中間マージンが発生し、その分が価格に上乗せされます。また、手厚い保証やアフターサポートも、すべて無料というわけではありません。これらもすべて、最終的な価格に含まれているのです。

訪問販売の価格が高いのは、必ずしも製品の質が良いからではありません。その多くは、非効率な営業手法や、付加価値という名の営業コストが上乗せされているためです。

価格の裏側にある「本当の理由」を理解した上で、その価格が自分にとって妥当なものかどうか、冷静に判断しましょう。

本音で語る「残念な営業トーク」3選

契約後に「話が違う!」と後悔しないために、まずは以下の3つの営業トークには特に注意してください。

「今だけ特別価格」は本当か?

セールスマン

この場で契約していただければ、特別にこの価格でご提供します!

セールスマン

今ならモニター価格で!

セールスマン

この地域限定で実績を作らせてください!

このような営業トークは、お客様に考える時間を与えず、冷静な判断力を奪うための常套手段です。「今だけ」「限定」「特別」といった言葉の裏には、「他の業者と比較させたくない」という意図が隠されています。本当に魅力的な商品であれば、時間をかけて検討してもらう自信があるはずです。

エネラボ所長

私もスーパーでもやしを買うとき、値段を見て安い方を選びます。100万円単位の買い物で比較をしない方が、むしろ不自然だと思いませんか?

安易に「今だけ」という言葉に惑わされず、なぜ今だけの価格なのか、その根拠を冷静に問いかけましょう。

こんなトークにご注意を!
  • モニター価格
  • 〇〇棟限定
  • 実績を作らせてほしい
  • 垂れ幕をたらして広告させて
  • まとめて工事するから

これらの言葉に共通するのは、「サービスするから安くする」というお得感を演出し、お客様をその場で決断させようとする意図です。

しかし、果たしてその価格が本当に安いかどうかは、他の業者と比較しなければ分かりません。このようなトークで「お得感」を必死にアピールしているということは、裏を返せば、比較されては困る、つまり本来の価格が高い可能性が高いと言えるでしょう。

安易に言葉に惑わされず、なぜ今だけの価格なのか、その根拠を冷静に問いかけましょう。

「補助金は今申請しないと間に合わない」は嘘?

セールスマン

補助金がもうすぐ締め切られるので、急いで契約しないと損しますよ!

国や自治体の補助金には予算があり、確かに人気の補助金は多くの方が申請するため、スピード勝負になるケースも存在します。また、人口が少ない自治体では、元々の予算額が少ないため、早期に締め切られるのも事実です。

しかし、悪質な業者はこの事実を誇張し、お客様に考える時間を与えないための口実として使います。

エネラボ所長

補助金の手続きがいつであれ、それは『契約』を急ぐ理由にはなりません。焦って契約してしまっては、せっかくの補助金以上に損をする可能性があります。

補助金情報は、各自治体や国の公式サイトで簡単に確認できます。業者の言葉を鵜呑みにせず、必ずご自身で情報を確認するようにしましょう。

その保証は手厚すぎないか?

セールスマン

当社には、他社にはない特別な長期保証が付いています!

保証期間が長ければ長いほど安心だと考えるのは自然なことです。しかし、契約を急かす業者が提示する極端な長期保証には、注意が必要です。

なぜなら、その保証は、契約した会社が存続していることが前提だからです。

創業間もない会社や、経営基盤が不安定な会社が、仮に20年、30年といった長期保証を提示したとしても、10年後に会社がなくなってしまえば、その保証はただの紙切れとなってしまいます。

エネラボ所長

訪問販売で提示される高額な費用には、その長期保証の金額がすでに含まれているケースがほとんどです。もしかしたら使わないかもしれない保証のために、適正価格以上の金額を払うのはもったいないですよね。

保証内容だけでなく、その保証を履行できるだけの信頼性があるか、会社の設立年や実績を一つの参考にし、可能であればWebサイトや口コミなどで情報収集をしてみると良いでしょう。後悔しない選択への第一歩です。


悪質業者を見分ける5つのチェックリスト

ここからは、実際に業者と話す際に、悪質業者かどうかを見分けるための具体的なチェックリストです。以下の5つの項目に1つでも当てはまる場合は、一旦立ち止まり、冷静に再検討することをお勧めします。

契約を急がせるか?

セールスマン

今日中に契約を決めないと、この話はなくなります

セールスマン

あと何軒か回るので、返事を急いでほしい

ご契約は、お客様と業者双方にとって大きな責任を伴うものです。もちろん、業者側も顧客管理のために、「いつ頃までにご判断をいただけますか?」と聞くことは自然なことです。

しかし、大切なのはその「伝え方」です。

誠実な業者は、お客様に納得していただくまで、じっくりと時間をかけて説明し、「〇日までに判断をいただけると助かります」といった、プレッシャーを与えない形で確認します。

一方で、不必要なまでに契約を急かし、まるで脅しのように「この話はなくなる」と伝えてくる業者は要注意です。お客様に考える時間を与えず、不利な条件を隠している可能性があります。

契約は、あくまでお客様が納得して進めるべきものです。あなたの意思を尊重し、焦らせない業者を選びましょう。

見積もりの内訳が不明瞭ではないか?

「太陽光発電システム一式」や「工事費用一式」といった、詳細が不明瞭な見積もりを提示してこないか確認しましょう。

エネラボ所長

すべての項目を細かく記載すると手間は増えますが、その分、業者の信頼度が高まります。まずは『一式』という言葉に、安易に納得しないことが大切です。

本当に問題なのは、その「一式」の内容を尋ねたときの対応です。

誠実な業者は、たとえ見積もりが簡潔でも、質問には項目ごとの単価や数量を明確に記載し、丁寧に説明してくれます。

もしあなたが「この『一式』には何が含まれていますか?」と尋ねても、曖昧な説明を続けたり、詳細を伝えるのを拒んだりする場合は、要注意です。

内訳が不明瞭なまま契約してしまうと、将来、別の業者にメンテナンスや修理を依頼する際に、情報が不透明なために対応してもらえないリスクがあります。

質問に明確に答えられるか?

悩める人

〇〇社のパネルと、御社のパネルでは、どう違いますか?

悩める人

工事は御社の社員が行うのですか?

これらの質問に対し、専門用語を並べるだけであったり、あいまいな返答を繰り返したりする場合は要注意です。信頼できる業者は、お客様の疑問に対し、分かりやすく、かつ具体的な根拠をもって答えてくれます。

会社概要が不透明ではないか?

「はじめまして」と名刺を渡された後、会社の説明が一切ないまま、商品の話ばかりしてこないか確認しましょう。

Webサイトに実績や歴史の記載がなくても、会社説明をしっかりと行うかどうかは、その会社の信頼性を測る上で非常に重要なポイントです。

エネラボ所長

会社概要や事業内容を説明できないのは、自己紹介を忘れてしまったようなものです。プロとして少々いただけません。

会社のホームページが見つからない、所在地や連絡先が不明瞭など、会社自体の情報が不透明な場合は、それだけで大きなリスクです。契約後にトラブルが発生した際、連絡が取れなくなる可能性も否定できません。

会社概要を聞くことは「自己紹介」と同じ

会社概要や事業内容の説明は、学校の初登校や、社会人の入社時における「自己紹介」と全く同じです。

相手がどんな人で、どんなことをしているのか。お互いを知るためのごく当たり前の行為です。

「太陽光の話だけ聞きたいから、会社の説明はいいよ」とお客様が話してしまうと、ご自身が業者を見極めるチャンスを逃してしまうことにも繋がります。

信頼できる業者を見つけるためには、この「当たり前」を大切にしているかどうかを見極めることが重要です

結局訪販から太陽光を買っても大丈夫?


ここまで、訪問販売のデメリットや、悪質な業者の見分け方について解説してきました。では、結論として「訪問販売から太陽光を買ってはいけない」のでしょうか?

エネラボ所長

すべての訪問販売業者が悪質というわけではありません。中には、真摯な姿勢で向き合い、価格やサービスに納得して契約されている方もいらっしゃいます。

価格と価値のバランス

多くの企業が高額な商品でも契約を獲得できるのは、「対応が素晴らしかった」とお客様に感じてもらえるような、価格に見合うだけの「価値」を企業側が作っているからです。

しかし、訪問販売の価格は高すぎることが多く、その案内の節々に何かしらの嘘が混じっている可能性が高いのも事実です。嘘をついて営業するのは論外でしょう。

そして、高額すぎる価格を提示した上で、この記事で挙げた「決断を急かす営業トーク」や「不明瞭な点」にひとつでも当てはまる場合は、一旦立ち止まるべきです。

それは、あなたが冷静な判断を妨げられているサインです。高額な買い物だからこそ、自分の意思で、納得した上で決めることが何よりも大切です。

「この業者から絶対に買わなければならない」という義務はありません。焦らず、複数の業者から見積もりを取り、比較検討しましょう。

まずは、必ず複数の業者から見積もりを取りましょう。その上で、もし訪問販売の業者であっても、提示された価格とサービス内容が、あなたが心から納得できるものであったのなら、それはあなたにとって良い選択となるはずです。

まとめ:信頼できる業者を見つけるための心構え

信頼できる業者を見つけるための最も大切な心構えは、「焦らないこと」です。

今回ご紹介したチェックリストは、悪質な業者の手口を見抜くための有効な手段です。しかし、それ以上に大切なのは、あなたの質問に真摯に耳を傾け、メリット・デメリットの両方を明確に説明し、あなたが納得するまで寄り添ってくれる業者を見つけることです。

焦らず、複数の業者から見積もりを取り、比較検討すること。そして、その対応から「この人なら任せられる」と思えるパートナーを、あなたの手で選び取ってください。

これからも、あなたの太陽光発電導入が成功するよう、様々な情報をお届けしていきます。

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この記事を書いた人

こんにちは!「エネラボ」所長です。

元・電気工事士として、太陽光発電の現場一筋でキャリアを築いてきました。これまで多くのご家庭の太陽光発電の設置に携わり、工事の裏側や業界の動向を知り尽くしています。

これまでの経験から、「見積もりの見方が分からない」「どの業者を選べばいいの?」といった、多くのお客様が抱える不安を肌で感じてきました。

このブログでは、そうした皆様の不安を少しでも和らげるため、現場のプロ目線で、専門用語を使わずに分かりやすく解説することをモットーにしています。

あなたが心から納得し、安心して太陽光発電を導入できるよう、これからも全力でサポートさせていただきます。

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